教授からの挨拶

弘前大学大学院医学研究科 整形外科学講座 教授 石橋 恭之

整形外科講座 教授 石橋 恭之

このたび平成24年12月1日付をもちまして、弘前大学整形外科学教室を担当させていただくこととなりました。初代教授である佐竹逸郎先生が当教室を開講して以来、諸富武文先生、東野修治先生、原田征行先生、そして藤哲先生(現 弘前大学医学部附属病院長)が歴任され、平成23年度に開講60周年を迎えました。現在、地方大学を取り巻く環境は大変厳しいものがありますが、先輩達が築き上げた伝統を守りつつ、さらに臨床と研究を発展させ、地域医療に貢献していこうと考えております。

大学病院の役割として、教育・研究・診療の3つが挙げられています。どれ一つを欠くわけにもいきません。しかし、現在の状況を鑑み、まずは教育と人材確保に重点をおきたいと考えております。医学部教育また初期研修における整形外科学教育を充実させることが、整形外科を目指す若い人材の確保につながります。これが、ひいては、大学病院としての研究の推進、また診療の充実につながっていくと思います。

 弘前大学整形外科は専門診療体制をとっており、疾患ごとに5つのグループが診療と研究に当たっています。脊椎グループは、脊髄腫瘍や側弯症手術といった一般病院では治療困難な症例を中心に治療を行っています。関節グループは、人工股関節置換術や各種骨切り術、また小児疾患の治療を行っています。手外科グループは手の疾患のみならず、Microsurgeryの技術を応用した機能再建術を行っています。スポーツグループは、関節鏡視下手術を中心とした治療を行い、さらにスポーツ傷害予防のフィールドワークにも力を入れています。腫瘍グループは、骨 ・軟部腫瘍に対する手術の他、化学療法を行っています。

 弘前大学の理念は"世界に発信し、地域とともに創造する"ことであります。地方大学だからこそ地域に密着した臨床研究が生まれ、その結果、様々な地域の声を拾い上げることが可能となります。大学病院のみならず、関連病院と連携した多施設研究にも積極的に取り組み、運動器疾患の治療法や予防法を確立していこうと思います。"地域に貢献しつつ弘前から世界に発信していく"ためにも、さらに基礎的研究・臨床研究を推進させ、より良い医療を提供できるよう、微力ながら努力していきたいと思います。
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