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The 6th International MIST Congress 報告記
青森県立中央病院 富田 卓
オーストラリアのメルボルンで5/1-5に開催されたSPINE WEEK 2023の期間中に、The 6th International MIST Congressを会長として開催させて頂きましたのでご報告させて頂きます。International MIST CongressはMIST学会が主催する国際学会で、第1回は2016年のシンガポールでのSPINE WEEK 2016に合わせて開催されました。第2回は中野恵介先生が会長をされました日本脊椎低侵襲学会(JASMISS)と同時開催の国際学会のPASMISS(Pacific-Asian Society of Minimally Invasive Spine Surgery)に併せて開催されており、これまで国際学会に併設する形で主にAsian-Pacificのメンバーを入れて開催してきました。
今回はCOVID19を経て、さらに第1回以来の初の海外での開催となりました。円安に加え、サーチャージ高騰、GWと重なり日本からの参加者減が危惧される中での開催となりました。また当初SPINE WEEK 2023に組み込まれている低侵襲系の学会のSMISSと被らない枠で開催予定でしたが、同学会の枠拡大の煽りを受けて予定より小さな規模での開催となり、結果的にAsian-Pacificのメンバーを呼ぶことに支障をきたす事態となりました。事前準備から海外での学会開催の難しさを痛感させられることが多く、逆に非常にいい勉強になりました。
COVID19の影響で自身も3年ぶりの国際学会でしたが、本会前日の夜にはWelcome Partyを開催し、Keynote Lectureの講師としてお呼びしたマレーシア大学のChan Chris先生にもご参加頂き非常に盛り上がりました。またご家族連れの先生方もおりましたことから久しぶりの海外を皆様と共にアットホームな感じで楽しむことができました。熊谷先生もご令嬢をお連れしての参加で、羨ましくまた微笑ましくその様子を拝見させて頂きました。
Welcome Partyとその後の前夜祭の勢いをそのままに本会は5月5日の午前中に開催されました。同門の板橋泰斗先生と熊谷玄太郎先生にも演題発表をして頂きました。もちろん発表も質疑も全て英語ですが、両先生とも頑張って頂きました。この場をお借りしてお礼を述べたいと思います。ありがとうございました。
結果的にpartyのみ参加の先生も含め30名の参加を頂き、非常にレベルの高い発表や講演もあり、また若手の活発なディスカッションもありと成功裏に無事終了することができました。少なくとも将来的にSPINE WEEKに組み込んで頂くための足跡は記せたのかと思っております。さらに今回はMIST学会の仕事として本会を取り仕切らせて頂きましたが、異国の地でMIST会員の交流を深める大変貴重な会であることを改めまして認識するいい機会となりました。
最後に副会長を務めて頂きました国際医療福祉大学の船尾陽生先生とメルボルンでのサポートを頂きましたGE Healthcareのスタッフの方々、協賛企業に感謝の意を評してこの報告を終えたいと思います。