HOME > 研究・業績 > 骨・軟部腫瘍グループ

骨・軟部腫瘍グループ

2008年4月から骨・軟部腫瘍Gが立ち上がり、診療に役立つ新しい知見を求めて、地道に活動しています。


骨・軟部腫瘍グループ
臨床研究では、肉腫・癌骨転移症例の臨床成績、腫瘍用人工関節・自家処理骨移植・胸壁再建・hip transpositionの手術成績、無計画切除が行われた軟部肉腫の治療成績、骨巨細胞腫の臨床病理学的検討、超音波検査を用いた軟部腫瘍良悪性評価、術中CTナビゲーションシステムの有用性などについて調査しております。また、他大学やJMOG(Japanese Musculoskeletal Oncology Group:骨軟部肉腫治療研究会)での多施設共同研究にも可能な限り参加しています。

骨巨細胞腫症例における臨床病理学的検討

骨・軟部腫瘍グループ

軟部腫瘍の超音波評価(血流・弾性)を併用したスコアリングシステムの開発

骨・軟部腫瘍グループ

骨盤原発悪性骨腫瘍に対するナビゲーション手術の有用性

骨・軟部腫瘍グループ

基礎研究

-肉腫細胞の糖代謝に関する研究-

ブドウ糖(正式名グルコース)は生物の基本的なエネルギー源です。構造的にD-グルコースと、鏡像異性体であるL-グルコースが存在します。哺乳類の細胞はD-グルコースを代謝できますが、L-グルコースは細胞内にほとんど取り込まれず代謝できません。D-グルコースに蛍光基を付加した2-NBDG (2-[N-(7-Nitrobenz-2-oxa-1,3-diazol-4-yl)amino]-2-deoxy-D-glucose)は、細胞の糖代謝研究に広く使用されています。山田勝也特任教授(弘前大学大学院医学研究科分子輸送学講座)のグループは、L-グルコースに蛍光基を付加した2-NBDLG (2-[N-(7-Nitrobenz-2-oxa-1,3-diazol 4-yl) amino]-2-deoxy-L-glucose) を2008年に開発しました。その後、インスリノーマ細胞(MIN6)が2-NBDLGを取り込んだ研究結果をきっかけに、がん細胞が2-NBDLGを取り込む可能性を発見し、さらなる研究が進められています。当科では山田教授の協力のもと、非上皮系の悪性腫瘍である肉腫細胞を用い、2-NBDLGの代謝に関する基礎研究を行っています。
骨・軟部腫瘍グループ

-有限要素法を用いた骨盤骨転移の研究-

現在、2人に1人はがんに罹患するがん時代を迎えています。がんの診断技術の向上や分子標的薬の登場などにより、がんの死亡率は減少傾向ですが、がん患者の増加に伴う骨転移患者の増加が予想されます。骨盤の骨転移は脊椎の次に多い骨転移ですが、その治療方針は確立していないのが問題点としてあります。有限要素法とは、CTデータを用いて仮想の骨モデルを作成し、コンピュータ上で様々な力を加えて、その骨モデルの変形や破壊などをシュミレーションする方法です。本研究では、有限要素法を用いて骨盤骨転移の骨折リスクを評価し、治療方針を確立することを目指しています。
骨・軟部腫瘍グループ


業績:骨・軟部腫瘍グループ

Pagetop