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留学寄稿
留学寄稿 木村 由佳
Emory大学留学報告
2017年10月から6ヶ月間、アメリカジョージア州アトランタにあるEmory Universityに留学させていただきましたので、報告致します。
アトランタはアメリカ南部の経済および交通の拠点である大都市です。コカコーラ、CNN、デルタ航空の本社をはじめ有名な企業の本社が多数あり、大変活気がある街です。夏はとても暑いそうですが、冬は温暖で過ごしやすく、四季がはっきりしています。アトランタ圏には企業等が多いため日本人が多く居住しているということもあり、近くのスーパー数圏をまわると日本食材などはだいたいのものをそろえることができます。
Emory大学はアトランタの郊外にあり、自然豊かでとてもきれいな街の中にあります。今回、私はSports medicineのチーフであるDr. John Xerogeanes (Dr. X)の元に留学させていただきました。アトランタのプロスポーツチームと高校や大学の多くのスポーツチームはEmoryで診療しています。Dr. Xの主な拠点はメインのキャンパスから少し離れたところにあるEmory Orthopaedic and Spine Centerという5階建ての建物で、その中にSports Medicineやその他の整形外科の専門的なクリニックの他、リハビリテーションや放射線科が入っています。手術室はありますが、入院設備はなく、全て日帰り手術です。12月上旬にSports Medicineの外来診療とリハビリテーションのみ、Emory Sports Complexという新しくできた建物に引っ越しました。ここは、NBAのAtlanta Hawksと合同の施設で選手の練習場とSports medicineの医療設備が一緒になっています。
こちらの外来は上の先生の下に専属のmedical clerk (事務)とmedical assistant(ATC)、MDのfellowとATCのfellow数人で行っております。MDとATCのfellowは外来の業務はほぼ変わりなく、患者さんの病歴聴取と診察をして、上の先生に報告して画像を見てdiscussionをします。その後、上の先生と再び診察に行きます。患者さんは日本と違って、診察室に呼び入れるのではなく、5つくらいある診察室でそれぞれ待っていて、患者さんの元にノックをしてドクターが訪ねるシステムです。手術は1日に10件くらいあり、膝靱帯再建と半月板の手術が併せて8件位、肩(Bankart修復など)が2件位の割合で行われています。膝前十字靱帯再建術は弘前大学ではこれまであまり行われていない四頭筋腱を用いた再建をメインに行っています。驚くようなrevisionの症例もたくさんあります。Dr. Xが不在の日には足の外科を専門にしているDr. Labibの外来を見学に行っています。こちらでは体の大きさの違いか、足のトラブルは非常に多い印象で、日本であまりみられないような症例がたくさんあります。アメリカでの手術や保存治療の考え方、医療のシステム、教育の方法など日本と同じことも全く違うこともあり、さらにブラジル人やタイ人など他のfellow達からも違いを聞くことができ、日々いろいろなことを考えさせられます。
最後になりましたが、このような貴重な留学の機会を与えてくださいました石橋教授を始め、快く送り出していただいた教室員の先生方、同門の先生方にこの場をかりて心より感謝申し上げます。
2017年10月から6ヶ月間、アメリカジョージア州アトランタにあるEmory Universityに留学させていただきましたので、報告致します。
アトランタはアメリカ南部の経済および交通の拠点である大都市です。コカコーラ、CNN、デルタ航空の本社をはじめ有名な企業の本社が多数あり、大変活気がある街です。夏はとても暑いそうですが、冬は温暖で過ごしやすく、四季がはっきりしています。アトランタ圏には企業等が多いため日本人が多く居住しているということもあり、近くのスーパー数圏をまわると日本食材などはだいたいのものをそろえることができます。
Emory大学はアトランタの郊外にあり、自然豊かでとてもきれいな街の中にあります。今回、私はSports medicineのチーフであるDr. John Xerogeanes (Dr. X)の元に留学させていただきました。アトランタのプロスポーツチームと高校や大学の多くのスポーツチームはEmoryで診療しています。Dr. Xの主な拠点はメインのキャンパスから少し離れたところにあるEmory Orthopaedic and Spine Centerという5階建ての建物で、その中にSports Medicineやその他の整形外科の専門的なクリニックの他、リハビリテーションや放射線科が入っています。手術室はありますが、入院設備はなく、全て日帰り手術です。12月上旬にSports Medicineの外来診療とリハビリテーションのみ、Emory Sports Complexという新しくできた建物に引っ越しました。ここは、NBAのAtlanta Hawksと合同の施設で選手の練習場とSports medicineの医療設備が一緒になっています。
こちらの外来は上の先生の下に専属のmedical clerk (事務)とmedical assistant(ATC)、MDのfellowとATCのfellow数人で行っております。MDとATCのfellowは外来の業務はほぼ変わりなく、患者さんの病歴聴取と診察をして、上の先生に報告して画像を見てdiscussionをします。その後、上の先生と再び診察に行きます。患者さんは日本と違って、診察室に呼び入れるのではなく、5つくらいある診察室でそれぞれ待っていて、患者さんの元にノックをしてドクターが訪ねるシステムです。手術は1日に10件くらいあり、膝靱帯再建と半月板の手術が併せて8件位、肩(Bankart修復など)が2件位の割合で行われています。膝前十字靱帯再建術は弘前大学ではこれまであまり行われていない四頭筋腱を用いた再建をメインに行っています。驚くようなrevisionの症例もたくさんあります。Dr. Xが不在の日には足の外科を専門にしているDr. Labibの外来を見学に行っています。こちらでは体の大きさの違いか、足のトラブルは非常に多い印象で、日本であまりみられないような症例がたくさんあります。アメリカでの手術や保存治療の考え方、医療のシステム、教育の方法など日本と同じことも全く違うこともあり、さらにブラジル人やタイ人など他のfellow達からも違いを聞くことができ、日々いろいろなことを考えさせられます。
最後になりましたが、このような貴重な留学の機会を与えてくださいました石橋教授を始め、快く送り出していただいた教室員の先生方、同門の先生方にこの場をかりて心より感謝申し上げます。
研究・実績
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- →スポーツ整形外科グループ
- →関節グループ
- →手外科・外傷再建グループ
- →骨・軟部腫瘍グループ
- →業績集
- →書籍集
- →受賞・表彰
- →留学寄稿